250になるのは91.3日目のB点です。
B点以降、以前の売上債権が順次決済されていきます。 日々の決済は以前の売上を反映して、日々売上が積みあがっていくのと同じペースで行われます。
こうして、売上直線OAと平行な決済直線BCを引くことができます。 売上直線OAと決済直線BCとの縦軸方向の差は「累積売上-累積決済額」ですから、売上債権残高を表わし、250で推移しています。
売上直線OAと決済直線BCの差を横軸方向に見ると、どの売上も91.3日後に決済されていることが分かります。 つまり、売上債権の平均残存日数は91.3日です。
これで、回転日数と平均残存日数が同じであることが分かりました。 売上債権回転率は高いほどいいし、売上債権回転日数、いいかえれば売上が発生してから現金が手に入るまでの平均日数は短いほどいいのはいうまでもありません。
多くの会社では売上債権残高を販売部別や売上製品別に管理しています。 これをしっかり見ておかないと、販売拡大の手段として売上のサイト(商品を受け渡してから決済されるまでの期間)をお客さんの有利なように延長するという方法が安易にとられがちだからです。

売上のサイトが長くなると資金効率が悪くなるし、回収不能になるリスクも増加します。 売掛金より受取手形のほうがより確実な債権ですから、売上債権をさらに売掛金と受取手形に分けて管理することもあります。
社内管理では、回転率よりも、残存日数で管理するのが普通です。 この場合、平均残存日数は、わざわざ回転率から計算するのではなく、「売上債権残高÷1日当たり売上高」で計算するほうが直截で分かりいいと思います。
依然としてなぜ「売上債権が回転する」のか実感として分からない、という方がおられたら、次のような観覧車を想像してみてください。 250人乗ったら満席になる人気の高い観覧車があって常に満席になっているとします。
次々にお客さんが乗り込んで、365分間で1,000人が乗り込んだとします。 1回転するごとに250人が乗り込めるわけですから、365分間で1,000人が乗ったということは、365分間で、1,000÷250=4と、4回転したことになります。
これが回転率です。 365分間で4回転すれば1[亘]転に要する時間は、365÷4=91.3と、91.3分になります。
これが回転「分」数です。 どのお客さんも91.3分間観覧車に乗った後降りていきますので、91.3分はすべてのお客さんの平均乗車時間でもあります。

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